【基礎知識】防水工事に必要なトップコートとは?施工単価や種類、劣化のサインなど徹底解説 

雨水が建物内部に浸入するのを防ぐために行う防水工事ですが、施工には防水層だけではなくトップコートと呼ばれるものを施す工程も必要となります。


このトップコートですが、防水層よりも早く寿命を迎えるため、施工後に定期的に防水工事業者から塗り替えを提案された経験がある方も多いかもしれません。


しかし、トップコートに関する知識が少ない場合には、施工を前向きに検討するのは難しいでしょう。


そこで今回は、防水工事に必要なトップコートに関する基礎知識をご紹介いたします。



トップコートとは?

トップコートとは、防水工事によって形成された防水層を保護するために塗る塗料のことをいいます。


防水層は雨風や紫外線の影響を受けやすく、トップコートなしの状態では急速に劣化が進むため、寿命が極端に短くなってしまいます。


トップコートを塗ることで防水層の劣化を防ぎ、防水層の寿命を長持ちさせる効果が見込めるのです。


また、トップコートは防水層を保護するだけではなく、建物を太陽光の熱から守る遮熱効果や、防水層の表面の粘着やざらつきをカバーする役割も担っています。


このようなさまざまな役割を担っているトップコートは、定期的にメンテナンスを行わなければ防水層や建物に多くの影響を及ぼしてしまいます。



トップコートの施工単価


トップコートの施工単価は、施工した防水工事の種類によって異なります。


例えば、多くの建物で採用されているウレタン防水であれば、1㎡あたり1,500円〜2,200円程度が目安となります。


一方で、耐久性に優れたFRP防水であれば1㎡あたり1,800円〜2,500円です。


また、屋上などで採用されることの多い塩ビシート防水の場合には、1㎡あたり1,800円〜2,200円前後となります。


上記はあくまで目安であるため、明確な金額が知りたい場合にはまずは防水工事業者に見積依頼することをおすすめします。



トップコートの種類

トップコートと一口に言っても、その種類はいくつかあります。


最大限の効果を得るためには、施工した防水工事の種類に合わせて最適なトップコートを選び、適切に施工することが欠かせません。


ここでは、防水工事で採用されることの多いトップコートをご紹介いたします。



アクリルウレタン系トップコート


アクリルウレタン系トップコートは、ウレタン防水の際に採用されるトップコートです。


このトップコートは伸縮性に優れているという特徴を持つため、塗り替えなどのメンテナンスに適しているとされています。


また、他のトップコートと比べて費用を抑えられるというメリットもあります。


そんなアクリルウレタン系トップコートの耐用年数は約5年です。



ポリエステル系トップコート


FRP防水の際の仕上げに使用されるトップコートは、ポリエステル系トップコートです。


このトップコートは塗膜が硬くなるといった特徴があるため、人の出入りが多い場所に適しています。


ただし、重ね塗りをするとひび割れが起きやすくなるため、塗り替えなどのメンテナンスには不向きです。


新築の戸建て住宅や建物の屋上などに採用されることが多いポリエステル系トップコートの耐用年数は、約5年前後とされています。



フッ素系トップコート


フッ素系トップコートは、紫外線や汚れに強いなど、他のトップコートよりも性能面に優れているという特徴があります。


耐用年数は約10年であり、メンテナンスの周期が長いという魅力があります。


ただし、コストが高いため、施工の際にはまとまった費用が必要になる点に注意が必要です。


耐用年数が長いことから、施工費用がやや高くなっても長い目で見ればメンテナンス費用を抑えられるといえるでしょう。



トップコートの劣化サイン

トップコートは耐用年数を迎えるだけではなく劣化サインが確認された場合でも塗り替えを検討する必要があります。


劣化サインを放置していると症状が悪化し、そこから防水層の劣化や雨水の浸入といったことが起こり得るからです。


ここでは、トップコートの劣化サインについてご紹介いたします。



チョーキング現象の発生


劣化したトップコートの表面に触れた際に、チョークの粉のようなものが付着する現象をチョーキング現象と言います。


チョーキング現象は塗料に含まれる合成樹脂が紫外線や雨により分解され、顔料が表面に出てくることで起こります。


チョーキング現象は劣化の初期症状であるため、白い粉が付着するなどの異変を発見したら早急に防水工事業者に相談しましょう。



ひび割れ・剥がれの発生


ひび割れや剥がれもメンテナンスを検討しなければいけない劣化サインです。


トップコートだけのひび割れであれば、早急に対処することでトップコートの塗り替えで済む可能性があります。


しかし、症状が進むとひび割れが防水層にまで達するため、防水層の施工が必要になる事態に発展するかもしれません。


一方で、剥がれの場合にも、状況によってはトップコートの再施工で済む可能性もあります。


これらの症状を放置していると防水層の劣化・破損が生じ、そこから雨水が浸入して雨漏りなどの大きな問題が生じてしまう可能性があります。


そのため、可能な限り早急に対処することが重要です。



色あせの発生


色あせが発生しているトップコートは、雨風や紫外線の影響で劣化が進んでいると判断できます。


色あせが生じているからといってすぐに問題が発生するものではありませんが、そのままの状態で放置していることはあまりおすすめできません。


このような症状を発見した際には、放置せずに専門業者に相談して状況を確認してもらうと良いでしょう。



カビやコケの発生


トップコートにカビやコケが発生すれば、劣化が進んでいるサインです。


この状態を放置していると状況が悪化していくため、メンテナンスに必要な費用も増してくるかもしれません。


カビやコケの発生は、建物の外観が損なわれるのに加えて、健康にも影響を及ぼす可能性も含んでいます。


カビやコケを見つけ次第、トップコートの塗り替えを検討しましょう。



トップコートを長持ちさせる方法

トップコートは日々のちょっとしたメンテナンスで寿命を延ばすことが可能です。


寿命を延ばせれば防水層を守ることに繋がるため、建物のメンテナンスにかかる費用を抑えることにもなるでしょう。


ここでは、トップコートを長持ちさせる方法についてご紹介いたします。



排水溝を定期的に清掃する


屋上やバルコニーに設置されている排水溝を定期的に掃除することで、トップコートを長持ちさせることに繋がります。


排水溝には屋根やバルコニーに降った雨を、排出させる役割があります。


しかし、排水溝が詰まっていると雨水が排出されずに大きな水溜まりができてしまうのです。


水溜まりができるとトップコートに大きな負荷がかかり、劣化を進めてしまいます。


そのため、排水溝を定期的に清掃して詰まりを未然に防ぎましょう。



定期的に再塗装を行う


トップコートの耐用年数や劣化症状に応じて定期的に再塗装することで、長く安全な状態を維持することに繋がります。


劣化したトップコートは放置していると防水層にも影響を及ぼすため、常に万全の状態にしておくことが大切です。


防水層の劣化・破損が生じると再施工に相応の費用と手間がかかるため、トップコートを小まめにメンテナンスして防水層を長持ちさせましょう。



まとめ


建物を守る防水工事には、トップコートが欠かせません。


トップコートに劣化や破損が生じるとそこから防水層の劣化が進み、雨漏りなどの大きな問題に発展するかもしれません。


そのため、日々の生活でのメンテナンスや定期的な再塗装により、常に万全な状態を維持することが何よりも大切です。


また、トップコートに異変があれば早急に信頼できる防水工事業者に相談することも欠かせません。


東京都中央区に拠点を置く修工舎でも、トップコートの異変にお困りの方からのご相談を承っております。


創業以来多くの施工を行ってきた実績があるため、各症状に対して的確かつ迅速な対処を行います。


トップコートの異変やお住まいに関するお悩みをお持ちの方は、お気軽にご相談ください。